§ 속담 - ことわざ・ハングル 見本号 その3 -

§1. - 고슴도치도 제 새끼는 함함하다고 한다 -

고슴도치도 ハリネズミも。ちなみにモグラは 두더지 。 제 自分の。 저의 の略。私の、という意味もあります。

새끼는 子供は。人間の子供に対してこれを使ってはいけません。動物の子供に対してのみ使えます。

함함하다고 毛が柔らかでつやつやしていると。で、〜だと。 伝聞、または引用の意味になります。 한다 言う。合わせて「毛が柔らかでつやつやしている」と言う、という意味になります。

ハリネズミも自分の子供は毛が柔らかくてつやつやしていると言う。

こういう言い方もあります。

고슴도치도 제 새끼는 함함하다고 좋아한다

ハリネズミも自分の子供が毛が柔らかいと言われれば喜ぶ。

この場合、 함함하다 は第三者が言ったという意味になります。 좋아한다 は、喜ぶの他に、嬉しがる、楽しむという意味にもなります。よく使うので覚えてくださいね。

さて。どちらも、たとえハリネズミでも自分の子供は可愛らしく見える。どんな子供でも自分の子供は可愛く見える、という意味です。親の欲目ですね。

でも、ハリネズミって可愛いと思うのですが。イギリスでは植え込みにハリネズミが住みついて、時々芝刈り機に引っかかってケガをして病院に運ばれたりするそうです。

日本の植え込みにも、梅雨時には丸っこいキノコが生えます。

自分の子供でなくても、可愛いなあと思えたら。ありふれたものでも、いとおしいと思えたら。人生はほんの少しだけ、豊かになります。

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§2. - 고양이보고 반찬 가게 지켜 달란다 -

고양이보고 猫見て。 고양이 は猫。 보고 の原形は 보다 。猫だと見て、猫と分かっていながら、という意味になります。

반찬 おかず、総菜。 가게 店。 반찬 가게は、総菜店、広い意味で食べ物を扱う店。 지켜 守って。原形は 지키다 守る。この場合は見張る、番をすると考えればいいでしょう。 달란다 〜してくれ。

猫を見て食べ物の店の番をしてくれという。 猫が食べると分かっていながら、わざと食べ物の番をさせる。

猫に鰹節、ですね。わざわざ好物をちらつかせる。禍が起こると分かっていながら、わざとする。

つまり。自分の彼女を、自分よりずーっと男前で頭も良くてモテるに友人に紹介する、ようなことでしょうか。それはつまり、彼女と別れたいのだけれど冷たくしたくなくて、だったら彼女が浮気してくれればいいなあ、そしたら手っ取り早いなあ、という作戦なのでしょう。

でも、実は別れたがっているのは彼女の方だったり、するものなんですね。そして、いざ彼女が離れていくと、急に惜しくなったりするものなんですね。で、そういう未練がましいのが一番嫌われたり、するんですね。

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§3. - 고운 사람 미운 데 없고 , 미운 사람 고운 데 없다 -

고운 可愛い。 곱다 可愛いの連体形。 ㅂ 変格に注意。 사람 人。この場合は他人というより身内。

미운 憎い。 밉다 憎いの連体形。こちらも ㅂ 変格に注意。 데 〜というところ、〜という部分。 없고 なくて。原形は 없다 ない。

可愛い人には憎いところがなく、憎い人には可愛いところがない。 気に入った人が悪いことをしても許せるのに、憎たらしい人はどんなことをしても憎たらしい。

韓国語ではセットですが、日本語では、前半部分は「親の欲目」。고슴도치도 제 새끼는 함함하다고 한다 に似ています。後半部分は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」。

では、前半部分の反対の意味のことわざは「可愛さ余って憎さ百倍」。後半部分の反対なら、うーん「バカとハサミは使いよう」かなあ。

セットで反対にしてみると「昨日の友は今日の敵」。あるいは「昨日の敵は今日の友」。

そして誰もいなくなった。

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§4. - 고운 자식 매 한 대 더 때리랬다 -

고운 可愛い。 곱다 可愛いの連体形。ここでは「できがいい」がふさわしいでしょう。 자식 息子。奴、野郎という意味もあります。

매 ムチ、ムチ打ち。 한 一台。ここでは「一発」がいいでしょう。

더 さらに、もっと、また。ここでは「よぶんに」がいいでしょう。 때리랬다 打たれた。 때리다 打つの受け身で過去形。

できのいい息子はムチで一発よぶんに打たれた。 できのいい者は幼い頃から厳しい躾を受けている、という意味です。

可愛い子には旅をさせろ、ですね。

でもねえ、栴檀は双葉より芳しといいまして、本当にできのいい人は生まれつき落ち着きがあって、ムチでぶったりしなくても自分のするべきことは自然にわきまえているものなんですが。

殴らなくちゃ分からないような者はどうしたって分からなくて、ムチ打つ人がいなくなれば、どうせ人の目を盗んで悪いことをするんじゃないかなあ、と。

親に殴られた覚えのほとんどない大宮は、早く夏休みが終わって蚊や蝿並みの子供がさっさと学校に行けばいいなあ、と思っています。

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§5. - 고운 정 미운 정 다 들었다 -

고운 可愛い。 곱다 可愛いの連体形。ここでは「いとしいと思う〜」がふさわしいでしょう。 정 情。前の言葉と結びつきが強いので、続けて読まれてジョンになります。

미 憎い。 밉다 憎いの連体形。ここでは「憎らしいと思う〜」がふさわしいでしょう。 다 全部、すべて、すっかり。

들었다 は 들다 の過去形。 정이 들다 は、情が移る、親しくなる、なじむ、という意味になります。

いとしいと思う情も憎らしいと思う情もみんな通った。愛しさも憎しみもみんな通ってこそ、本当に近い関係だと言える。

人には添うて見よ馬には乗って見よ。添うて見てダメダメだったら、乗ってみて振り落とされたら。

現代社会がどうのこうの、って言うのは好きではないですが、どうもこう、ただ人とつきあうにも、何か少しでも得することがないか、何か少しでも利益がないか、そしてもしダメだったら誰が責任を取ってくれるのか、という意識ばかり先に立つ気がします。

まあ、人はパンのみにて生きるにあらずと言いますが、パンがなければお菓子もないわけで。

とかくこの世は住み難い、なのかなあ、結局。

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§6. - 고추가 커야만 맵다더냐 -

고추가 唐辛子が。日本の鷹の爪と韓国の青唐辛子、どっちが辛いかな。

커야만 大きくてさえあれば。原形は 크다 。 맵다더냐 辛いというのか。 더냐 は、過ぎたことを回想しながら疑問を呈する語尾です。九州弁みたいですね。辛かとかね?

唐辛子が大きくてこそ辛いというのか? 唐辛子が大きいからって、辛いとは限らないだろう。人は見かけによらぬもの。

これは、見かけよりも能力が高く、きちんと仕事をするひとを誉めるときに使うと効果的。おとなしいから見くびっていたけれど、なかなかのもんだ、誤解していたよごめんね、これからもよろしくねな感じです。

これに似ていて、実は意味が逆なのが、日本のことわざ、山椒は小粒でぴりりと辛い。小さいものは小さいからこその実力がある。

韓国の人は、あんなに唐辛子を食べるのに、山椒や胡椒、山葵は苦手なのだそうです。でも、辛い物好きの称号は譲りたくないので、無理して食べてぼろぼろ泣いたり。

辛いもの大好きなのに、食べ過ぎるとすぐお腹が痛くなる大宮、負け惜しみの一句。

辛いものが好きでさえあれば人間が大きいというのか。

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§7. - 곤장을 메고 매 맞으러 간다

곤장을 棍杖を。尻などを打つ平たい棒のこと。竹の物差しの細いやつだと思いましょう。 메고 背負って。原形は메다。他にふさぐ、詰まるなどの意味があります。綴りのよく似た 매다 は、縛る、綴じる、草取りをするという意味です。

매 鞭、笞。韓国の家庭でよく見られるのは木製のムチ。 맞으러 간다 打たれに行く。注射を打たれるも 맞다 を使います。

棒のムチを背負ってムチ打たれに行く。自分からわざわざ災難を受けに行く。雉も鳴かずば打たれまい。やぶ蛇。

藪をごそごそやって、出てきたのは蛇。まあ、日本の蛇はたいてい臆病で、びっくりして向こうの方が逃げてくれますが、蜂だったりすると大変。こりゃあ、やぶ蛇転じて虻蜂取らず、なんて洒落ている場合ではありません。

蜂は目はあまりよくないので、頭を抱えてしゃがみましょう。親の意見と同じです。親の意見は頭下げて聴け、意見頭の上通る。

災難の側から見ると、飛んで火に入る夏の虫、鴨が葱背負ってやってきた。

鴨葱。でも、本当に鴨と葱って合いますよねえ。うどん屋さんで、大宮はいつも鴨南蛮にしようかおかめにしようか一瞬迷って、結局かちんうどんにします。

韓国ではしつけのために子供をむち打って育てているんだ、日本人は子供を甘やかしすぎだ、と、よく言われますが。

いえいえ。韓国人も相当に子供に甘い。親だけでなく、近所のおじさんやおばさんも甘やかします。中学から寮生活をすることが珍しくなく、寮母さんが、そりゃあもうよく面倒を見てくれるそうです。

子供を大事にすることは悪いことではありませんが、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。

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§8. - 곰 가재 뒤지 듯 -

熊。韓国語のことわざで熊が出てきたら「動きがのろくさい」の象徴だと思って間違いありません。「が」が省略されています。

가재 ザリガニ。川の中にいるやつです。これも「を」を補って考えるといいでしょう。

뒤지 듯 捕まえるかのよう。分かち書きすると分かりやすいでしょう。 뒤지다 は、捕まえる。 듯 は、(まるで)〜するかのようという意味です。

熊がザリガニをつかまえるよう。遅くて遅くて、いつまで経っても埒があかない。蝿がとまるほど遅い。かたつむりのように遅い。

日本では、熊は遠くから見ている分には可愛い、けれど実際は恐い。鮭を捕らえるのだから、ザリガニなんて一撃で捕らえるでしょう。なので、熊が遅いというのはイメージしにくいのですが、慣用句で 곰 と来たら、愚か者、のろま、です。

でもご存じの通り、熊は人よりはるかに足が速く、逃げるのは難しい。両手を大きく挙げて大声を出しながら少しずつ後ずさりする、決して背中を向けてはならない、のだそうです。

敵に背中を向けてはならない。分かってはいますが、あんまりしつこい相手には、そっぽ向きたくなりますね。

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§ おわりに

いかがでしたか。見本号はこれにて終了です。

大宮の今年(2007年)の目標は、今年中に何とか「こちょっと・ことわざ(仮)」を刊行したいなあ、です。

とかいいながらもう二月。

発音記号の表記は、例解新韓日辞典(民衆書林発行 金貞淑編著 発売元 三省堂)に依っています。

参考文献 Idea Dictionary 1 속담 예림당 ISBN 89-87941-62-0