辞書


初級に。

辞書もあれこれ増えてきた。せっかくなので、ここで紹介しよう。

私が最初に買った(たぶん)辞書は、日韓・韓日小辞典(白帝社、金喜坤編著)である。

NHKのハングル講座に準じた発音記号で、カタカナの発音も併記してある。小型だし日韓韓日だから、初級の方なら、これ一冊でかなりいけると思う。

便利なのは、外来語が別に分けられていることである。つまり、カタカナ語は最初から別になっているのだ。これはとてもいい。今でも、外来語を探すときにはこの辞書を使ったりしている。表紙が柔らかいのもいい。

ただ、収録数がとても少ない。これは仕方がない。小辞典だと言うことは最初から自分で告白している。

価格は2472円。もしかしたら新古書店にあるかも知れない。韓国語の学習を始めて間もないなら、買って損はない。

次に、コンパクト新日韓小辞典(三修社、民瑞辞書編纂会編)

これも、コンパクトだからコンパクト。38000語。長い韓作文に、これだけを使うのはちょっときつい。

でも、字は読みやすく、もちろん片手で持てる。表紙が柔らかい。説明の文章はもちろん全部韓国語で、細かく読んでいくとなかなか面白い。

たとえば、パチンコ。

pach

「ハンドルを強く押さえて玉を弾き、穴の中に入れていく遊び」という意味だ。ほほお、なるほどなあ。

たとえば、道中。

chang

「遊女や芸者が美しい着物を着て遊郭の中を歩くこと」。ははあ、花魁道中のことね。

価格は2900円。ちょっと高いかな。でも、古い言葉も広く収録されているので、余裕があれば買ってみると楽しめる。

中級に。

やっぱり分厚いのもいるよなあ、と思い始めたら、あなたはもう中級である。

私が最初に買った分厚い辞書は、例解新韓日辞典(民衆書林、金貞淑編著)だ。オレンジの箱、赤いボディー。派手である。

派手な割には表紙が弱くて、すぐにあちこち切れてしまった。でも、最初に買った分厚いのだったから、愛着がある。全面にシールまで貼って、使い続けている。もうかなりクタクタになってきた。

語彙も、実はそんなに多くない。

アルクが発行している雑誌、韓国語ジャーナルの第3号で辞書の比較ガイドがあったのだか、それによれば45000語で、見あたらない言葉も、確かに時々ある。

けれど、発音記号がシンプルなのが気に入っている。カタカナがあるのは、最初のうちはいいけれど、ちょっとうっとおしくなってくるのだ。かといって、複雑な発音記号だと読みにくい。

発音は、ハングル文字そのものの読み方をまず理解して、それから発音の法則に従って読むのが確実。問題は、読み方が難しいもの、つまり一般的な決まりに従っただけでは読めない単語の発音だ。

この辞書は、そのような発音が明記してあって、分かりやすい。同じ綴りで発音が違う単語などがすぐに比較できる。

たとえば、cham は、「トンボ」という意味ならchamjari、チャムジャリと基本通りに読むけれど、「寝床」という意味なら、chamtchari、チャムッチャリ、と読む。それが一目で分かる。

囲み記事も丁寧で面白いし、巻末には挨拶の言葉や季節の風物詩なんてのも載っている。挿絵も豊富で的確だ。

それに、好みもあるだろうが、活字が見やすい。

値段は5000円。うーん、高い。私は図書券をチケット屋さんで買って購入した。それでも4850円。うーん。

実は、韓日辞典を買うなら、小学館の朝鮮語辞典が上級になっても使えて、一番いいらしい。

韓国語ジャーナルによれば、韓国人が日本語を勉強するために作られたものと、日本人が韓国語を学ぶために作られたものとで、使い心地に違いがあるのだそうな。そういう点で見ても、小学館のは日本人向けで、韓国語ジャーナルでも五つ星だった。ただし、こちらは7000円。・・・うーん。

次はchamku

これは、国語辞典である。つまり、全部韓国語だ。

実は、例解新韓日辞典はこのkugo の翻訳であるらしい。語彙はこちらの方が多いが、並べてみると確かにあちこち内容が一致している部分がある。

それを見比べながら使うのも楽しいし、韓国語を韓国語で説明してあるので、辞書を引くのに辞書を引くことになる。二重三重に勉強になる。

価格は18000ウォン。日本円だと1800円。安すぎる。韓国語の先生が里帰りしたときに買ってきて頂いたのでこの安さなのだが、日本で手に入るかどうかは分からない。少なくとも、私は一度も日本では見たことがない。

韓国に行く機会があるのなら、書店で辞書を買おう。ちょっと重いけれど、一番いい自分へのお土産になるはずだ。

分厚いのの最後、ess

これを買ったのは、静岡県が主催した翻訳のコンクールに手を付けたのはいいけれど、小説や評論の翻訳には手元の日韓が追いつかなくて、それで買ったのだった。

購入の条件は、「ほや」が載っていることだった。保夜、海鞘、老海鼠。日本語でも読めないや。uroと、二つあったが、より不気味な感じのするほうを選んだ。

巻末には漢字や日本の簡単な歴史年表も載っている。韓訳はkugo と組み合わせれば、かなりの所までいけると思う。価格は5880円。

他に、文法の辞書として使っているのは、日本語変換ハングル辞典(明石書店、安相景監修、菊入直代著)である。

これは、文法のためだけに絞った辞書として、今のところ一番役に立っている。たとえば、「から」を引いてみる。

mun

窓から風が吹きます。(ただし、語尾が古い形)

ton

お金が無いから買えません。

uyu

牛乳からチーズを作ります。

こんなに丁寧に文法に絞って作ってある本も珍しい。

それに、字が大きくて余白が多いので、自分でも書き込める。本当は本に書き込みはしたくないのだが、他の本で調べたり、訳したりして気づいた細かいことを書き加えている。すると、迷ったときの力強い味方になってくれる。価格は1600円プラス税。

番外編。Standard KOREAN-ENGLISH DICTIONARY for Foreigners(HOLLYM、Gene S.Rhie、B.J. Jones)

これは、ハングル文字の発音を英語読みにしたものが並んでいて、それにハングルと英語の意味が続いているもの。

たとえば。kukは、kuk、soup、となっている。でもkuならばkukkで、drama、playとなる。

この辞書を眺めていると、母音の発音が素直に頭に入ってくる。意味も簡潔だし、日本語がないのでゴチャゴチャしない。

しかも。古本屋さんで買ったので、驚きの100円だった。

辞書も、人と同じ、出会いが肝腎だ。だから、いったん買ったら、とことんまで使い込もう。すると、それぞれの良さが、自然ににじみ出てくるはずである。 http://www.ksyc.jp/index.html

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