気まずい関係


冬のソナタのキーワード。それは、「気まずい」である。

ドラマを見ているだけでは分からないが、台本のト書きには何度も何度も出てくる、「気まずい」。

ユジンはとにかく誰に対しても気まずいし、ミンヒョンは存在そのものが気まずかった。かのチェリンですら気まずかったりする。私が登場人物の中で一番好きなキム次長だって気まずい。

気まずそうに笑ったり、気まずい雰囲気になったり。状況によって違うが、とにかく、手を替え品を変え、気まずくなるのである。

よく目に付いたのは、esae。これはオセッカダ、と読むので、お節介という言葉は韓国語から来たのかな、と思ってしまったりするが、もちろん違う。

実は漢字読みなのである。語塞、という言葉を漢字読みして、haをつけているのである。

なるほど、言葉が塞がるわけだ。言葉が入っている箱の蓋が塞がって、二の句が継げなくなってしまう、というわけだ。

ところで、esaeは、形容詞である。

韓国語にはhaがついた形容詞、そして動詞もたくさんある。ぱっと見は同じ形だから最初は分かりにくいが、活用の仕方も同じになるので、慣れてしまえば活用をいっぺんに覚えられて、楽勝なのだ。

例えば。esaegaeは、オセッカゲ。gaeがついて、連用形になるのだ。つまり、「気まずく笑う」の「気まずく」になるのだ。

この決まりは形容詞でも動詞でも同じ。日本語の「何気なく」「さりげなく」「淋しげに」などの「げ」にそっくりで、しかも日本語のように語尾の変化が激しくないので、分かりやすい。

この他にも、「気まずい」という意味の単語はあれこれと出てくる。

mesは、モッチョッタ。ぎこちないとか照れくさいとかばつが悪いとかいう意味で、気まずいよりは多少希望がある。

ttiはチムチマダ。気まずいとも取れるが、気をもむとか、じれったいとかいう意味もある。

ssu、スクスロプタ。これも、ぎこちないとか照れくさいとかばつが悪い。

しかしまあ。韓国人の率直さが大好きな私としては、どうもあんまりにも気がまずい場面が多すぎて、しんどくなる。

裏目裏目に出るようなせこい行動(チェリン、あんたのことだよ)をするより、ばしーっと振ってやって、「あの子はあいつと別れてからの方が格好よくなった」とか言わせてやるのが、本当のいい女だと思うんだけれども。

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