ポケモン


ポケモンが好きだピカチューは義理堅いヒトカゲは忠犬ハチ公だと豪語していたら、韓国で発売されていたポケモンの絵本を貸してくれた人がいた。

これが面白いのよ、と指さす方には、フシギダネがいた。

ちなみに、ピカチューは電気を発生させるネズミだからピカピカのチュー、ヒトカゲは尻尾に小さく灯がともっているトカゲだからヒトガケなんである。

そしてフシギダネは、「不思議な種」と「不思議だねー」の掛詞である。

この掛詞を韓国語にするのは難しいだろうな、と思っていたら、なんの、うまいことなっている。

大きな三角の目に、意志の強そうな大きな口をぐっと結んだフシギダネが伏している。その下には、イサンヘシ。イサンヘシ。

イサンハダ、イサンハダ、不思議だ、という形容詞の連用形と、シ、シ、種という名詞が並んでいるわけだ。

名詞の前に来るべきは、本当なら連体形。イサンハンシ、イサンハンシ、となるべきである。

けれども、イサンハンシ、イサンハンシ、は、名前としてはちょっともたつく感じがする。イサンヘシ、イサンヘシの方が勢いがある。

それに、イサンヘ、イサンヘという連用形は、口語の終止形でもある。不思議だな、不思議だね、変なのー、という意味に使える。

さらに。シ、シは、種という意味もあるが、氏でもある。〜さんと言いたいときに、名前の後ろに付けて使えるのだ。親しい間で〜君という場合にも使える。

だから、イサンヘシ、イサンヘシは、その中に不思議な種を含みつつ、「不思議だねー君」という意味になるのである。

いや本当に、うまいことなっている。

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