韓国語の数字と曜日は覚えやすい。特に曜日。月火水木金土日、ほとんどそのままである。

月はxuo、火はhoa、水はsu、木はmug、金はgwm、土はto、日はxir。ウォル、ファ、ス、モク、クム、ト、イル。日は「日本」のxirbonの日だから最初に覚えるし、水木金土は発音が似ている。

だから月と火もすぐに覚えるぞ、のはずだったが、やっぱり思った通り、しっかり勘違いした。

怒る、腹を立てる、というのは、hoanaiという。火を出す、というのである。韓国の人々は怒ると本当に火になるのである。関西弁で言うところの、業が沸く、というやつか。

だから火曜日はhoaxi、だから火はhoaなのだ、とずっと、一年近く思っていた。

でも、違っていた。火はburだった。焼き肉はburgo、おなじみプルコギ。つまり火の肉。

なんでか。先生は涼しい顔でおっしゃった。

「音読みはhoa、訓読みはburなんです。」

そうか、そうだった。漢字には読み方がふたつあった。うっかりしてた。火曜日を「ひようび」とは読まない。水曜日を「みずようび」と読まないように。

そうだそうだ、と言いながら、訓読みしなければならない場面で、月をxuoと書いてしまったことがある。月は訓読みだとdarだ。

でも、私はxuoのほうが好きだ。丸い月と、その光を映す湖のようで。イウンが満月、母音やリウルは、水面で波打ち煌めく月の光だ。

こういうことばかり考えてしまうから、私は単語を覚えるのが下手くそなのだろう。でも、こういう横道のことばかり考えるこの脳みそを、単語を次から次へと覚えられる優秀な脳みそと取り替えるのは、絶対に嫌だ。

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