操作

なんでPHS(携帯じゃないの)を操作するのが嫌だったのか、気づいた。

操作音がうるさかったからだ。

操作音は消せないのだと思っていたら、消せた。消してみる。すっきりだ。

キーボード操作には慣れているけれど、どうしてもあの、親指だけで操作するのが好きになれない。だから何度も失敗して、何度も何度も同じ操作音を聞く、つまりピッピピッピピッピいわせることになっていたのだ。

ならば一回ごとにランダムに操作音が鳴ることにしたら。

いや、それはもっと嫌だ。何せ、電話のプッシュ音でさえ嫌いなのだから。

どうも、押したら音が出る、というものが嫌いらしい。そういえば、子供の頃から単純な音のするおもちゃが嫌いだった。

音というのは、本来は重なり合うべきものなのだと思う。単純な糖、単糖類や二糖類が単純に吸収されてしまって余ると脂肪になってしまうように、単純な音はチャイムやブザー、警報やサイレンとして認識されることはあっても、多糖類のように腸に長く留まってビフィズス菌を増やしてくれたりはしない。

だから、ギターの弦を一本ずつはじいたり、ピアノを単音ですべて同じ強さで弾いたりするのを見ると、寒気がするのだ。

楽器の演奏を聴いて、何が楽しいか。その指の開き方や肘の動かし方、たとえば、バイオリンなら弓のかかとのあたりで弾いているな、ギターならそれは左手だな、ピアノなら今腕を交差させたな、なんていうのがふっと分かった瞬間が、楽しいのだ。

押して音を出したな。

それではまるで、おならだ。

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