テレビ18年選手のテレビが壊れた。これまでよくもったものである。 さっそく電気店へ。ステレオ出力は外せない。今までのが19型だから、それ以上。液晶は高すぎるから、ブラウン管。でも画面はフラットがいいなあ。 問題は大きさだ。これまで使っていたテレビラックは、中央にテレビ、その上の棚にコンポ、両脇にスピーカー、という三部構成に併せて買ったものだ。だからテレビとスピーカーの間にはパイプが通っていて、横幅が限定されてしまう。 まあ、いざとなればラックを解体すればいい。黒いスチールのパイプと板が組み合わさっているだけのものだから、レンチ一本でバラバラになる。けれど、どうせなら今あるところにすっぽり入るような大きさがあればいい。 しかし。たとえ大きさをクリアしても重量問題が残る。一枚の板の積載可能重量は20キロなのだ。板は金具でパイプに引っかかっているだけだから、仕方ないっちゃあ仕方ない。 ああ、やっぱり解体だな。テレビ台は余っているのが一台あるから、それに置こうか。 と言うことで、横幅51センチ、奥行39センチ、高さ48センチの、21型に決定した。 懸案のラック問題は、しかし意外にすんなり解決した。 最初は、クローゼットの中で小物入れに使っていたテレビ台を出してきて、テレビが置いてあった板を外した中に、すぽん、と置いてみた。はまった。このまま置けそうだ。 が、よく見ると、左に置いてあるもう一つのテレビ台の方が小さいし、天板が完全なフラットだ。で、一番下の横のパイプを外して、テレビ台を滑らせて入れ替えてみた。 おお。ぴったりだ。 しかも、一番の下のパイプを外したので、テレビ台のガラス扉を開閉できる。中にはびっしりLPが入っていて重いのだが、滑らせると簡単に動いた。LPを一枚こっちに見せておけば、ちょっとしたギャラリー風。 おおお。完璧じゃないか。
さて。 新しい電化製品は、しばらくプラスチックの臭いがする。それはすぐ消えたからいいとして、スピーカーの音が、かなり変わった。 前のテレビは古かったので、スピーカーの音がかなりこなれていた。スピーカーは太鼓みたいに振動して音を出すものだから、使い込むほど柔らかい音になってくる。のだそうだ。 高校時代放送部だったので、ステレオ関係の知識はちょっとある。家庭用の電化製品の簡単な接続ならすぐ出来る。コードの加工も出来る。 けれど、テレビの知識は豊富ではない。80年代の高校生はステレオのテレビなんて想像もしなかった。ビデオだって出たばっかりだった。 だから、テレビのスピーカーの特性は、実のところ、よく分からないのだ。 新しいテレビのスピーカーは外から見えない。左下と右下に小さな穴の開いた4分の1の扇形。その向こうに楕円形のスピーカーがあるのだそうな。 前のはツーウェイで、大きな音だと動いているのが見えた。まあ、それは仕方ない。両脇にスピーカーが付いている形だと、横幅が大きくなる。画面が大きくなったのに横幅が同じくらいなのは、スピーカーが下についているからだ。 ただ。 どうしても、気になることがひとつあった。 ベースが、割れるのだ。 割れる、というのは正確ではないかも知れない。音としてきちんと出ているとは思う。実際、遠くにいても音がよく通るようになった。以前はギターなどの高い楽器の音が耳障りなことがあったが、柔らかく濁らなくなった。 けれど、やっぱりベースが。 喩えて言うなら、餡子たっぷりのお萩だったものが、鉛筆のお尻になってしまったのだ。 芯が丸見え、すぐに汚れて、端が欠けて、塗りが剥げて。 安っぽく聞こえるようになってしまったのだ。
だが、よくよく聴いていると、低い音が必ずしも鉛筆のお尻になるわけではないことに気づいた。 聞きやすくなったものと、変わらないものと、ひどくなったもの。 ポルノグラフィティはよくなった。高音が透明になって、尖らなくなった。初めてのアコム、初めての無人君、のギターがひどかったのもマシに聞こえるようになった。 エアロスミスは、どうしたってエアロスミスだった。高音が多い、あるいはギターがよく鳴っていると問題はないらしい。だからB'zも大丈夫。大体、洋楽はあんまり変わらないようだ。CMもひどくはなっていない。むしろ聞き取りやすくなった。 なら、どういうのがひどくなったか。 モーニング娘。にいろいろ加えてシャッフルするのが恒例となっているが、その一つ、セクシー8の曲のベースが、一番ひどかった。ぼこんぼこん、ぬれた段ボールを叩くような音。 どうも、ヒップホップ系が良くないようだ。掛け合いのように入るベースがとてもつなく安い。 あのベースの音は、どうやって作っているのだろう。打ち込み、とかいうやつなんだろうか。音楽の知識、特に電気系音楽の知識がY.M.Oで止まっている私には、見当も付かない。 まあ、どうせヒップホップ好きじゃないし、いいか。 Copyright (C) 2002 大宮ししょう all right reserved |