BGM

歳も歳なので、健康に関する情報番組は見た方が良いのかなあ、と思って、気になるタイトルの場合はチャンネルを合わせる。

大抵の病気の原因はストレスで、それを発散させることが第一というのが結局はいつも結論になるわけで、そんなら見なくてもいいかと思いつつ、チェック項目に真剣に答えてしまったりする。

「ためしてガッテン」は、オープニングの音楽がNHKにしては珍しくやかましいが、始まってしまうとそんなにうるさくはない。

「リサーチ200x」は、実は耳だけで聞いている。それでも分かるようにできているのだ。けれど時間がちょうど夕飯の後で眠くなる頃合いなので、半分くらいで寝てしまうことがよくある。

けれど、「あるある大辞典」は、ひどい。

今はないが、お便りを紹介するコーナーで、司会者があまりにもしつこくタンバリンを振り回すので、チャンネルを変えたことさえあった。

BGMも、必要以上にばたばたとやかましい。脂肪の摂り過ぎや煙草の吸い過ぎは危険だよ、と強調したいのだろうが、BGMが大きい分ナレーションも声を張り上げるので、かえって単調になってしまってめりはりがなくなる。

大学の先生が話し始めると、一瞬静かになるのだが、ビリヤードの球が耳元でぶつかるような「ガッチン」という嫌な音が、最低一回は入る。

もちろんエンディングテーマもひどい。きんからきんから、安っぽい鐘の音ばかりが響き渡る。

だから、最後まで見ると、とてもとても疲れる。

番組そのものが、ストレスになってしまうのだ。

だからか、司会の菊間アナウンサーを、あんまり好きじゃなかった。けれど、「BACK-UP!」に出てくる彼女は、気があるのかないのか分からない仕切りが深夜番組にふさわしくて、いい。

番組が嫌いになると、出演者まで嫌いになってしまうのだ。

私が映画嫌いな理由がそこにある。自分でボリュームを絞れないから、大き過ぎる音に耐え続けなければならない。下手すると、2時間耐えた、という印象しか残らない。

最も最近に見た映画は、「シュリ」である。撃ち合いのシーンでは、肩をすくめて轟音に耐えた。ああビデオで見れば良かった、と後悔した。

だが、この頃「シュリ」の効果音をテレビで耳にするようになった。スパイを追う場面などに使われていたものだ。きーん、かん、どとん、と金属音が緊張感を盛り上げる、なかなかいいBGM、もしくはSEである。さあさあこれから何かとんでもないことが起こるぞ、と思わせるのにぴったりだ。

日本人も打楽器が好きだが、それ以上に韓国の人々も打楽器を好む。特に、金属製の打楽器を激しく打ち鳴らすのが好きだ。だから打楽器が本能に直接訴えるということを利用して、見事に成功している。

でも、やはり映画館は私にとっては音が大き過ぎる場所だ。しんどい。弱冷房の車両があるように、弱音の映画館というのは、ないものだろうか。

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