ハオマ

ハオマ、は、中国語で「元気?」というような意味である。アメマ、ではない。

最近変わってしまったが、Gacktが「堂本兄弟」のCMカットに出てきたとき、低音で発音して笑いを誘っていたのが、「ニーメンハオマ」である。

皆さん元気?

「堂本兄弟」を、Gacktは時々欠席する。欠席の時は描き割りになっているのだが、よーく見ないと分からない。そのくらい彼は、動かない。

そんな彼が、よく喋ったことがあった。ビビアン・スーがゲストだった時だ。

スーは台湾出身である。ほとんど日本語を話せない状態で日本に来てしまった、辛かったよ、などという話から入っていく。Gacktが少し中国語を話せると知って、懐かしくなったのだろう、早口の中国語で話し始めた。

するとGacktは、ほんのかすかだが眉をひそめて、いつものあの低い声で、これまた早口で何か話した。

スーは、ちょっと、にまっ、として、黙った。司会の堂本光一が、「なになに、なに喋っとんのん」と可愛い関西弁で突っ込んだ。

スーは、「ビビアンって、とっても素敵ねって」と言った。しかし、雰囲気でそうでないことは誰にも分かった。

「ほんとはね。中国語で話してもみんな分からないから、日本語で話しましょう、って」

ほほう。

いい奴じゃないか。

彼はビジュアル系のバンドにいたのだそうである。

ビジュアル系と言えばCulture ClubとかDuran duranとか答えてしまう、下手するとKISSとか言う、とても古い人間である私は、彼が居たのがどんなバンドだったかは、ほとんど分からない。

化粧をしている男は、好きだ。大好きだ。これは多分、前世で歌舞伎役者の追っかけか何かやっていたのだろう、本能的に近いものらしくて、抗えない。けれど、日本のビジュアル系のバンドは数が多すぎて、音も何だか似たり寄ったりで、しかもとても短命なので覚えられない。

全然覚えていなかった、そんなバンドからソロになって、ちょっと妙な語り口でもって人気の出た彼は、落としたのど飴を「のど飴どの飴」とか言いながらふーふーして食べるのが、とても似合うのである。

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