そうじゃないだろう・Excel編



実はWordやExcelを使いはじめてから、まだ一年くらいしか経っていない。

十年以上MacUser、しかも家庭内PCなのでAppleWorksでこと足りていたのだ。

AppleWorksは、Macに無料でバンドルされてくる。X以上ではどうか知らないが。絵も描けるしプレゼンもできるし住所録も作れるし計算もできるし、Webサイト用のタグ程度なら楽々作れる。AppleWorksは、林檎ひとつでたっぷり美味しいのだ。

なので、仕事でExcelを使い出して、つまりWindowsを使い出して、思った。

そうじゃないだろう。


実は経理が苦手である。Excelは、ではない。大宮は、である。

高校は普通科で大学は国文科で、簿記に接触する機会がなかった。簿記は私から見ると数字を日本語に置き換えるもの、である。

分からん。まったく分からん。なんで日本語に置き換える必要がある。結果の数字だけでいいじゃないかよ。合計だけ分かればいいじゃんかよ。

だから、Excelの経理ならいける、と思った。表計算ソフトなのだから、日本語は最初から書き込んである。数字だけ入れればいいんだ。

でも違った。

人が作ったExcelの、経理のシート。あー、思い出すのも嫌だ。

いっぱい隠れた列や行があって、そこに大事な計算式が隠れている。なんで隠す必要がある。

画面をずーっとスクロールした先に合計欄があって、そこまで行ってページ数を入れないと合計が出ない。枚数が多いならともかく、多い時で3ページ。しかも、デフォルトで15ページあるから、うっかり印刷するといっぱい無駄が出る。

コード毎の集計にAccessを使う。・・・なんで。

たった8件の収支報告に3枚プリントアウト。一件ずつ印鑑を押すスペースが必要だからだ。なんでそんなにたくさん印鑑・・


大宮は実は役人だったことがある。遠い昔の事だ。その頃は伝票はすべて手書きだった。

役所の書類はシンプルだけれどその分だけ機能的だった。係長や課長はきちんと書類を見ていたし、何しろ、席にいた。決済の度に上司のスケジュールを調べたり、お伺いしたりする必要はなかった。印鑑を押す場所も決まっていた。収支コードもきちんと決まっていて、年度ごとに変わったりしなかった。

声を大にして言いたい。管理職は席にいろ。とっとと決済しろ。いや、ちゃんと目を通してから決済しろ。

大宮は、公務員が作った書類は全て公文書、だから印鑑は心して押せ、と叩き込まれた。

だから今でも印鑑を押す時は緊張する。

あんなExcelの書類にくらべたら、昔の振替伝票の方がよっぽど使いやすかった。ちゃんと書類として機能していた。

ああでもそれは、Excelのせいじゃない。Excelがかわいそうっ。



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