デレデレディレクトリ


ディレクトリって、なんだろう。

階層、ということらしい。でも、ホームページに何で階層が必要なんだろう。立体的なものじゃないのに、デパートみたいに高いとか低いとかがあるのだろうか。

よく分からないうちにも、ホームページはできていった。画像を読み込むことも、ページ中でリンクを張ることもできるようになった。無料のサイトで立ち上げることもできた。

立ち上げる、といっても、なんにも大げさなことはなかった。

まず、無料サーバーを貸し出しているサイトを選んだ。私が最初に選んだのは、ジオシティーズだった。理由は特にない。バナー広告が、その時選んだ中では一番小さかった、くらいのことか。

規約を読んで会員登録。そうしたら、空いている番地を確保するのだ。

ジオシティーズでは、作るホームページの内容によって異なるURLが与えられるようになっていた。例えば、コラムやエッセイ中心のサイトなら、BookendあるいはBookend-Ohgaiの中から番地を選ぶことになる。Bookendは満員で、必然的にBookend-Ohgaiから選ぶことになった。

私が選んだ番地は3643だったから、Bookend-Ohgai/3643/index.htmlの前にジォシティーズのURLをくっつければ、すなわちそれは私のURLになるのである。

後は、ファイルマネージャーに行ってIDを入れて、ディスクトップに置いてあるフォルダをぽんぽん開いて、アップロードのボタンを押せば、私も今日からウェブマスター、になれるのである。

なあんだ、ディレクトリって、分からなくてもできるんだ。

しばらくは、それでもよかった。

けれども、すぐに限界がやってきた。

ファイルがいっぱいになってきたのである。

調子に乗ってiモードのホームページまで作る頃には、訳が分からなくなってきた。ずらずらずらっ、とファイルが並ぶ。そこではラベルも貼れないから、どれがindexかも分からない。

ある日ふと、ファイルマネージャーの中の、サブディレクトリ、という言葉に目がいった。

サブ、っていうことは、メインもあるっていうことかな。

もしかしてもしかしたら、ディレクトリって、フォルダみたいなもののことかな。

そういえば、ホームページの作り方の本で、リンク先のファイル指定の中で必ず出てくる、あの流れ図みたいなやつ。あれにはフォルダとファイルが使ってある。


 

<A href="なんとかかんとか">、でファイル名が指定できる。1の場合は"file1.html"で2は"dir.1/file3.html"、3は"../file1.html"、というやつだ。

私は全部ファイルだけで作っていたから、2と3の方法は使ったことがなかった。ぜーんぶ、1の方法、直接ファイル名を書き込む方法だけで作っていたのである。

ものは試し。フォルダの中にまとめて、作ってみよう。うまくいったらいったで、ファイルも綺麗に片づくし。

やってみた。うまくいった。

しかも、飛ぶのが早くなった。

考えてみれば、当然の話なのである。たくさんのファイルの中からたった一枚を選び出すより、いくつかのフォルダをまず選んでその中からファイルを選び出す方が、ずっと効率的なのだ。

そうかそうか。なーんだ、知っているなら教えてくれればいいのに、とか言いながら、ちらちらと本をめくって、ディレクトリ、というところを調べてみた。

「DOSのファイル構造を成す階層のこと。」

ふんふん。

「Mac、Windows以降は、フォルダと呼ぶ。」

なーあんだーあ。

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