隠れてもだめ


そうですか。では自己紹介などを。

ししょう、というのは、高校時代から綿々と受け継がれてきた私のニックネームです。放送部に在籍していた当時、場の盛り上げ、となると落語を披露しておったからでした。

ただし、ネタは「桃太郎」(注1)と「ちりとてちん」(注2)の二つだけですが。

まあ、しかし、なんですな。便利な世の中になったものです。電話線をつなぐだけで、即世界とつながってしまう。編集者も版元も本屋も通すことなく、私の書いたものをみなさんに直接ご覧いただくことができてしまう。

ガリ版刷ってた80年代は、遠い昔となりにけり、です。

ええと、ガリ版、て、ご存じでしょうか。その名の通り、薄い紙をがりがり削って傷を付けて、そこからインクがにじみ出る版を作って、藁半紙なんかに刷るんですね。

時間かかりましたね。手も汚れるし。

けれど、その方が心が籠もっててよかった、なんてことは断じて申しません。要は使い分け。原稿を清書するだけに何日もかかってしまうより、プリンターに打ち出してしまう方がいいのに決まってます。その暇に次のが書けます。

洞窟の壁に彫ろうが飛行機雲だろうがモールス信号だろうが携帯でメールしようが、要は中身です。書いてあること、です。文字はそれそのものには何の価値もない、組み合わさって意味をなしてこそ、です。

だもんで、私は漢字の羅列とカタカナの乱れ撃ちが嫌いです。あ、顔文字も好きじゃない。

TOPの関西弁で、こいつ関西人か、と思われたことでしょう。そうです。でも、京都や大阪じゃありません。もう一つ中途半端な、兵庫県人です。しかも、両親とも近畿地方の出身ではないので、実はあんまり関西人だともいえません。お雑煮はお澄ましに切り餅だったし。関西は白味噌と丸餅でしょ。

でもまあ、とりあえず関東人ではないので、関西人ということになると思います。あいまいみー。

使ってるのはApple。もう生産されていない機種です。OSを小さくして使っているので、軽くて早い。ソフトも最小限しか入れていないので、操作も簡単。というより、あんまり難しいことはする必要がないので。

ワープロ歴は、考えてみると結構長いです。十代の後半からですから、そろそろ20年。最初に出会ったのは富士通の親指シフトで、事務用の机の二倍くらいあるやつでした。次がSanyoのデスクトップ。当時は最小でしたが、10キロ以上ありましたね。決定してしまった漢字を仮名に戻せる機能が便利でした。次がNECの文豪のミニ。印字される文字と、キーのタッチが好きで、しかも本体がとても頑丈。今でも愛用しています。そして通信のできるワープロだと考えているのが、このPowerBook。

最新型のに比べれば遅いのでしょうけれど、RAMディスクに辞書を入れるという小技を使っているので、変換が澱みなく、楽々です。ヒンジのところが壊れて短期入院しましたが、無事に戻って参りました。働き者です。

そして、ついに二台目。二台目です。二代目じゃありません。iBookのインディゴ。大きい方のやつですね。でも、薄い。PowerBookとはPCカードとケーブルで繋いでガンガン使っています。

(注1) 「桃太郎」 子供に桃太郎の話を聞かせてやろうとした父親が、逆に子供に桃太郎の話を細かく解説されてしまう噺。団子は何故黍団子なのか、どうして猿と鳥と犬なのか、など。黍は五穀の中で最も粗末なものだが、有り難くいただこうという意味がある。猿は知恵、犬は忠義、鳥は信頼の象徴。

(注2) 「ちりとてちん」 腐って黴の花の咲いた(ちなみに黴には花は咲かない)豆腐を友人に出し、長崎名物だと騙してからかう噺。落ちは、どんな味かと聞かれた友人が「腐った豆腐の味がする」と答える、というもの。

おしながきへ。



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