十一。

十一といえば、侍です。士は縦に分ければ十一になります。

短い月を覚えるのに、西向く侍、と覚えた人、いらっしゃいますか。

二と四と六と九と十一。長い月の方はいっさんごひちはとじゅうに、そのままなので、西向く侍の方が印象に残ります。

侍は、寺の人。もともとはお寺を警護する人の意味ですね。兵は僧兵なんかが有名ですね。侍は、戦う人々とはちょっと違う。ぶらぶらする、さまよう、さぶらう、を語源とするのだそうです。

なんか、暇そうですねえ。まあ、お寺に何事もない方がいいに越したことはないのですが。

下手すると、一日中西向いてただけで終わった侍も、いることでしょう。

士。

侍資格、という言葉があります。士資格ともいうでしょう。

弁護士、税理士、行政書士。国家試験の中でも、ちょっと勉強しないとダメだわね、資格のことです。

私は自慢ではないですが、資格を持っていません。運転免許も持ってません。教職の免許も持ってません。とりあえず大卒ですが、そういうのは資格とはいわないでしょう。漢字検定も、準二級では資格とは言えないそうです。英検は受けたことないです。

ですから、当然侍資格も持ってません。

そして、文章には侍資格がないので、こんな半端な私でも文章を書く資格を奪われることはありません。

それは逆に、侍資格で世の中を渡っていくことが出来ないということも、意味します。

この頃は文章の検定もあるそうで、国語の試験のようなもので、だからきっと私は落っこちるのだろうなと思いつつ、韓国語の勉強はしています。

刀。

侍資格は、いわば名字帯刀を許されたようなことをいうのでしょう。

侍は、この場合、士は、人の命に関わることに首を突っ込んでも構いません。それによって収入を得ることが許される。法的な手段に訴えることも許されるし、逆に法律でその人の息の根を止めることも出来る。

法は、諸刃の刃です。解釈によって、人に自由を与えることも、奪うことも出来る。戦争中でもないのに国家が人の命を奪えるのは、法律があるからです。

そして実は、侍ではない人にも、その資格はあります。

それは公務員。自分で稼いだお金ではない、国民が納付したお金を使うことが出来る。それで収入を得ることも許される。

そして、条例という特別法に則って、市民や県民の財産を差し押さえることも出来る。挙動不審な人物の自由を奪うことも出来る。

煙草をポイ捨てした人を追っかけて、お金を徴収することも出来ます。

それは、本来の侍の姿です。自治体という、小さなお寺を美しく保つために、美観を損なわないために、侍は市民の自由を奪うことが出来る。通行を妨げることが出来る。住所や電話番号を聞き出すことが出来る。

さらに、そのポイ捨てされる、美観を損ねる、吸っている人のみならず、周囲の人々の健康も損なう煙草でもって、税収を得ることも許されています。

それは、小さな刀です。けれど、確実に市民の自由を奪うもの。銃のように遠くに弾が飛んでいく物ではありませんが、確実に人を傷つける物。

あなたは、その刀を、どうしますか。

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いかがでしたか。

煙草を吸わないのでポイ捨てのしようもありません。

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